巡回展
TRAVELING EXHIBITION
頼朝公像完成お披露目①
【 2022.10.25 ロームシアター京都 】
2022年10月25日(火)14時より、京都市ロームシアター・ノースホールで、頼朝杉による頼朝公像の完成お披露目が行われました。音楽家・里地帰氏の頼朝杉製の和胡で頼朝公をイメージしたオリジナル曲演奏に続き、MCのアナウンスとともに、頼朝公像の制作過程動画がステージ左右のモニターに映し出され、序幕。截金煌めく厨子と装束のコントラストも鮮やかな源頼朝公像がスポットライトを浴び、その全貌を現しました。頼朝公像プロジェクト委員会を代表し、弊社銘木総研代表取締役・前井宏之より、挨拶とお礼の言葉、さらに制作者、仏師江里康慧氏、截金師江里朋子氏よりお像制作中の想いと完成に至った感謝が語られました。そして、お像装束の時代考証を担当された黒田幸也氏が、実際に装束を纏ったご子息、基起氏をモデルに頼朝公像の装束について興味深い解説をされました。
頼朝公像完成特別公開②
【 2022.11.23 伊豆の国市韮山文化センター 】
2022年11月23日(水・祝)、静岡県伊豆の国市・韮山文化センターで、頼朝公像の特別公開が一日限定で行われました。午前と午後の二部制で、午前の部は、頼朝ゆかりの地の代表として来場された、伊豆の国市、伊豆市、三島市各市長に、主催者・制作者から、伊豆の国市で開催したことへの想いや頼朝公像の制作過程などをお伝えしました。各市長からは「生きているかのようなすばらしい像。何を考えている表情なのかと色々と想像できる」「お帰りなさいという感じだ」などの感想をいただき大変喜ばれていました。午後の部は2回に分け一般公開しました。360度展示することで、いつもは見ることができないその後ろ姿や装束のこだわりまでご鑑賞頂けました。
エコプロ2022 森と木で拓くSDGsゾーン出展③
【 2022.12.7〜9 東京ビッグサイト 】
2022年12月7日(水)〜9日(金)の3日間、東京ビッグサイトで開催された日本最大級の環境展示会「エコプロ2022・森と木で拓くSDGsゾーン」に出展し、3日間で1000人を超える方々に、頼朝公像と厨子を間近にご覧いただくことが出来ました。「エコプロ2022」全体の3日間の来場者数は合計6万1541人。突如として会場に現れた源頼朝公像と厨子に足を止める方が多く、お像の細かな彫刻の素晴らしさと美しい木目、厨子を彩る繊細に表現された日本の伝統工芸・截金(きりかね)細工を間近に見た方々は、皆一同に、熱心に写真を撮っていらっしゃいました。出展を通じ、源頼朝公の大ファンとお話する機会や、頼朝公像をご覧になった方の感想を直接伺え、大変充実した展示会となりました。
頼朝公像里帰り特別展示④
【 2022.12.23〜25 島田市博物館 】
2022年12月23日(金)~25日(日)までの3日間、頼朝杉倒木の地、静岡県島田市の「島田市博物館」で、頼朝公像が特別展示されました。博物館では、島田市千葉山智満寺で倒木した名木・頼朝杉から制作された「源頼朝公像」と厨子の一部、博物館所蔵の頼朝公や千葉山智満寺にまつわる資料、倒木からお像制作にいたるまでのエピソード等が展示され、3日間でのべ2600名以上の方が来場されました。展示内容は、天寿を全うした頼朝杉とその搬出から弥勒菩薩像として生まれ変わるまでの物語、そしてお像が完成するまでの考証から完成までの物語の2章構成。
写真で当時の状況を見ていただきながら、倒木した頼朝杉がお像となって現代に甦るまでのストーリーが展開されました。また、お像制作者の江里康慧仏師が実際に使用した道具や縮尺サイズの原型、お像の下絵なども展示されました。来場された方は、「子供のころから目にしていた頼朝杉が素晴らしい木像になったことに深い感慨を覚えました」「お像は木でできていると思えない迫力がありました」「島田市民として誇りを持つことができ、次世代の子供たちにもしっかり伝承してまいりたいとの意を強くしました」と、たくさん感動のお声をいただきました。
公開に先立ち12月23日朝9時、開会式が行われ、島田市・染谷絹代市長、千葉山智満寺・北川教裕住職、頼朝公像プロジェクト委員会事務局長・前井宏之が挨拶しました。「甦った頼朝公の姿をご覧いただき、源頼朝公が流刑の地から大願成就するまでに想いを馳せていただきながら、倒木地というご縁から島田市を知る契機になれば幸いです(染谷市長)」「源頼朝歌碑に『枯れぬ木はなお頼みあり一切衆生枯れるとも花は咲かせてやみん』とあるように、たとえ頼朝杉が倒れたとしても花を咲かせて人々を救済してくれる存在になるでしょう(北川住職)」とのお言葉をいただきました。
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