権現様が降臨したといわれる大木

岩神権現杉

いわがみごんげんすぎ

HISTORY

謂れ(いわれ)

巌神権現のクロベのすぐ横にそびえ立つ見事な一本スギです。
昔、一人の修験者が参詣した際に、この木に権現様が現れたことに心をうたれ、この地で長い間修行をしたという伝説が伝わっています。以来、村人たちはこの木を「権現杉」と呼び、神木として祀るようになったそうです。
かつては、この地に杉が3本あったといわれていますが、この権現杉以外は現在残っていません。伝承では、江戸時代に3本のうちの1本を伐ろうとしたところ、倒れないどころか切り口から血のように真っ赤な樹液が流れ出たので、棟梁が神仏に祈ってようやく切り倒したとも伝えられています。また、筏を組み大杉の材を川を下って運ぶことにしましたが、港につけた途端に突風が吹き、筏が上流へと押し戻されてしまい、そのまま発見できなかったとも伝えられています。
昭和46年(1971)、道路工事の影響で伐採の危機にさらされましたが、住民らの強い反対により守られた地域の大切な信仰対象となっています。

画像提供:萩原哲平様
取材協力:萩原哲平様

ACCESS

アクセス

JR「新庄駅」から車約30分。