疫病が鎮まるよう願いを込めた

葛見神社の大クス

くずみじんじゃのおおくす

  • 状態:生存

  • 樹種:クスノキ

  • 樹齢:推定1000年以上

  • 樹高:不明

  • 幹周り:20m

  • 保護・指定:国指定天然記念物

HISTORY

謂れ(いわれ)

根元の石の祠に祀られているのは、疱瘡(ほうそう)神という疫病神の一種です。疱瘡とはかつて猛威を振るった天然痘のことで、江戸時代中期に蔓延した際に、樹皮からその症状を連想した人々により、疫病が鎮まるように石の祠に願いが込められました。側面には、「享保十一年丙午五月吉日」と刻まれています。
また、昭和初期の首相である若槻礼次郎氏の崇敬も受けており、この木を讃える漢詩(日下勺水作)の石碑も寄進しています。

画像提供:萩原哲平様
取材協力:萩原哲平様

ACCESS

アクセス

JR伊東線「伊東駅」から徒歩20分。