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- 三島神社の橘
HISTORY
謂れ(いわれ)
源頼朝と八重姫の子、千鶴丸にまつわるタチバナの木です。
八重姫の父であり平家の官領である伊東祐親は、この子を平清盛に知られては一大事と、八重姫から千鶴丸を奪い、家来に命じて川に沈めました。そのとき家来はせめてもの慰めにと、火牟須比神社のタチバナの小枝を2本折って、幼い千鶴丸の両手に握らせます。やがて川を下り海へ出て、富戸の海岸に流れ着いた千鶴丸の遺体の両手には、しっかりと橘の枝が握られていました。その2本の枝をこの地に挿したところ見事に根付き、三島神社のタチバナになったと言われています。
しかし、のちに枯死してしまったため、惜しんだ村人たちが昭和8年(1933)に別のタチバナを植えました。右側に植えたタチバナは病気で枯れてしまいましたが、残ったタチバナは成長し、現在も香り高い花と実を結んでいます。
ACCESS
アクセス
伊豆急行伊豆急行線「富戸駅」から徒歩10分。