いつも喧嘩していた2本の大木

安田の大椎

あんだのおおしい

  • 状態:生存

  • 樹種:シイ

  • 樹齢:不明

  • 樹高:26.9m

  • 幹周り:4m

  • 保護・指定:静岡県指定天然記念物

HISTORY

謂れ(いわれ)

幹が根元から分かれている、珍しい形をした大シイです。
また、このシイには大井川の向こう岸にあった「熊野神社の大クスノキ」と喧嘩をしていたという民話も残されています。
この2本の木は、どちらが大きいかいつも言い争いをしていました。そして、そのやかましさに、2本の木の間に流れていた大井川までもがかんしゃくを起こして、横岡や志戸呂の村に波をぶつけるようになってしまいます。そんな2本の木と川の状態に駿府のお城のお殿さまはすっかり困ってしまい、「2本の木には川向こうでけんかをさせろ。駿河の山は切り離せ」と家来に命じます。命じられた通り、家来はクスノキの立っている山を切り離したことで、大井川の流れはクスノキより東側に変わり、2本の木の間には大井川がなくなりました。すると、村の人たちはせっせと田を作り、畑をたがやし、いくつも村をつくりはじめました。人々の働きぶりを見ているうちに、2本の木はけんかの事など忘れ、互いに仲良く今まで以上に成長していったそうです。

画像提供:萩原哲平様
取材協力:萩原哲平様

ACCESS

アクセス

島田金谷ICから車で約20分。
「掛川駅」からバスで「茶文字の里東山」下車後、徒歩30分。