2023.12.26
妖怪木々怪々「キジムナー」~ガジュマルの古木に宿る樹霊
妖怪木々怪々
沖縄ガジュマル古木の精霊 キジムナーは魚の目玉が好物!?
ガジュマル古木の精霊と言われるキジムナーは、沖縄県国頭郡大宜味村喜如嘉(きじょか)伝承発祥らしき妖怪。その外見は、体中真っ赤な子ども、長髪で全身毛だらけ、手が木の枝のように伸びた老人など、様々な伝承があります。
跳びはねるように歩き、魚の左目または両目が好物で、海に潜って漁をするのが得意だそう。 夕食時にかまどの火を借りに来る、年の瀬を一緒に過ごすなど、沖縄では、人間と「ご近所」的存在で、キジムナーに気に入られた家は栄え、嫌われた家は滅びるとも伝えられています。原因不明の怪火もキジムナーの火によるものだとか。
沖縄の子供たちの間では、キジムナーの足跡を見るという遊びがあり、静かで薄暗い場所に円を描き、小麦粉などの白い粉を撒き、円の中心に線香を立てて火を灯し、呪文を唱えて隠れてから20数え、もとの場所に戻ると、粉の上にキジムナーの足跡がついているといいます。
妖怪と木シリーズ
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