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2023.10.01

木のコト

神田天満宮のくすのき~推定樹齢1000年の楠。楠木正成ゆかりの御神木

銘木総研 編集部
銘木総研 編集部

名木伝承データベース / 基本情報

  • 名称:神田天満宮のくすのき

  • 樹種:クスノキ

  • 状態:生存

  • 樹齢:推定1000年前後

  • 樹高:約15m

  • 幹周り:約10m

  • 保護・指定:大阪府指定天然記念物

  • 所在地: 大阪府寝屋川市上神田2-2-2

詳しくはこちら

この木の下で楠木正成が出陣する際に陣をはった

神田(かみだ)天満宮は、古川と寝屋川に挟まれた寝屋川市の住宅地の中にある神社で、境内のくすのきは、樹高約15m、幹周り約10mもある寝屋川市内随一の古木。樹齢が推定1000年前後であることから、通称「千年くす」と呼ばれています。

神田天満宮は元々、下神田の天の淵の東に鎮座していましたが、1659(万治2)年に現在の場所に移されたそうです。その昔、楠木正成が出陣する際この下で陣をはったという伝承を持つ「千年くす」は、1972(昭和47)年、大阪府の天然記念物に指定されました。

また、1986年~2008年の「寝屋川八景」にも選ばれています。木の根元付近には、蘇生手術の跡のような部分が複数ありますが、これは、木の衰弱が目立つことから行われた、1983(昭和58)年以来の本格的な蘇生作業の痕跡です。

境内には「千年くす」以外にも、樹齢300年のイチョウ、そして樹齢が200年・300年・350年・450年のくすのきがそれぞれ1本ずつあり、寝屋川市の保護樹に指定されています。「千年くす」も含めて、同じ場所に樹齢の長い木々がこんなに集まるのも珍しいですね。

名木への道MAP

所在地: 大阪府寝屋川市上神田2-2-2
京阪本線「萱島駅」より徒歩約15分
バス利用の場合、「萱島駅」よりバスに乗り換え「上神田」下車、徒歩3分

本記事は、
~日本の名木と伝承を明日に紡ぐ~
銘木総研の広報誌「木魂ッ子」vol.1
9
にも掲載されています!

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銘木総研 編集部
銘木総研 編集部

地域の人々によって大切に守られ語り継がれてきた「名木と伝承」にフォーカス。伝承とともに人々の生き方に寄り添ってきた名木が持つ史実やいわれを調査研究し、伝統文化・歴史の継承、名木の利活用につながるご提案とその実践を行っています。

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