2024.02.06
【お守りホイッスル・お守り福笑】小野沢家具店
富山デザインコンペから生まれた「ヒノキ製のお守りホイッスル」
【お守り福笑】お守りホイッスル(小野沢家具店)
富山県の小野沢家具店の創業は1928(昭和3)年。創業以来、桐製品専門店として、伝統的な桐ダンスから、モダンな家具、立てつけ家具、また内装の桐フローリングのタイルまで様々な桐製品を職人の手仕事により、一切手を抜かず、確かな技術と丁寧な仕事で制作してきました。
富山県の小野沢家具店は桐製品専門の老舗
桐という素材は、湿度調整、防虫効果に優れ、アレルゲンがなく、人とほぼ同じ波長を持つため、ストレスがない特別な木。PL法施行以来、もっとも安全性の高い素材、材質として改めて評価されています。
そんな小野沢家具店に、「富山デザインコンペティション2016」入賞作品でデザイナー柏木玲子さんが阪神淡路大震災のエピソードから発案したという、ホイッスル機能を持った木製のお守り、「お守り福笑(ふくえ)」制作のオファーが届きました。
富山デザインコンペから木のホイッスル誕生
「ものづくり」に力を入れる富山県が「商品化」を支援するデザインコンペティションは1994(平成6)年にスタート。賞を競いながらも、その後の商品化を含めたパートナーを探す「企業とデザイナーの出会いの場」となっており、デザイナーさんと小野沢家具店のコラボが実現しました。
デザイン自体は完成していたものの、小野沢家具店は商品開発に木製品のスペシャリストとして取り組み、抗菌性があり、その芳香も日本人に好まれる「ヒノキ」を使用した、家内安全用と合格祈願用の2種のお守りホイッスル、「お守り福笑」が完成。自然災害の多い日本の日頃の備えとして、いざという時、居場所を知らせられます。さらに万が一を考え、濡れても鳴るよう工夫されています。
家内安全用は、木製品でありながら、デザイナー自身が研究・設計した内部構造により、2種の異なる音が共鳴して、雑音の多い環境下でも周囲の多くの人に明瞭で良い音色のホイッスル音を届ける仕組み。その両端の模様は、モールス信号を絵文字的にデザインしたもので、円が短音(ピ)、長い円を長音(ピー)で表現。模様にあわせて吹くと「SOS」を発信することができます。
学業成就を願った「お守り福笑」の方は、五角(=合格)の形をしたお守りホイッスルで、だるまの願掛けの意味を込めて、だるまの左目部分に小さな穴が開けてあり、「為せば成る(鳴る)!」の願いを込め、左目の穴を指で押さえながら吹くと心地良い音が鳴ります。
有限会社 小野沢家具店
【住所】〒939-8132 富山県富山市月岡町 4-98
【TEL】076-429-0228
【FAX】076-429-3000
【URL】https://www.facebook.com/onozawakagu/
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