2023.08.24

木のモノ

【木頭杉のカップ】NAKAWOOD

銘木総研 編集部
銘木総研 編集部

天然無垢の木目や色味にこだわり職人が木頭杉を一つ一つ丁寧に

木頭杉のカップ

木頭杉のSUPボード、ウッドサーフボードから始まったWoodBoard KUKUブランド。今やレジャー、アウトドア、キャンプ、インテリア・ディスプレイ・食器・スマホスタンドなどまで、自然に親しめる製品を企画・制作している。キャンプの際に使いたい木頭杉のカップは高さ100×100×170mm/¥12,100。持ち手の紐は鹿革を使用。

この世にひとつだけ 自然の木目を慈しむ

杉の木の自然な無垢の木目や木肌の赤身と白身のコントラスト、さらに素朴な手仕事の味わいが素敵なこのキャンプ用のカップは、徳島県那賀郡那賀町にある「株式会社那賀ウッド」が展開するブランドのひとつ、KUKU(クク)もの。木が立ち伸びるさまを「クク」と言い、木の神様の名前の由来にもなっているそうです。

 このカップの材料となっているのは、森林率95%といわれる那賀郡全域で育てられた「木頭杉(きとうすぎ)」で、那賀ウッドではこの地元の杉材を積極的に使っています。

 KUKUブランド商品のデザインや制作を手がけているのは何と、サーファーでありサーフボードのシェイパーでもある高森康博さん。ある時、先輩サーファーが、板切れボードで、ターンなしにスピードあるライディングをしているのを目の当たりにし、木製ボードを作ってみようと、まずSUP用ボードを作ったのが始まりだとか。そこからエコアンドグリーンであり、山川海をつなぎ守る素材、木頭杉を主に使用して、ウッドボードはもちろん、アウトドアグッズからインテリア用のパドルやサーフボードまで制作しています。

 このキャンプ用カップは、ひとつひとつ表情の違う、杉材の部位選びから始まり、手の感覚を生かしながら丁寧に削り出しているので、二つと同じものが無い、温かみがあり、愛着の湧く1点ものです。

株式会社那賀ウッド

【住所】徳島県那賀郡那賀町吉野字弥八かへ1番
【TEL】0884-62-1163
【営業時間】事務受付対応: 平日10~17時
【mail】info@nakawood.co.jp
【URL】https://shop.nakawood.co.jp

本記事は、
~日本の名木と伝承を明日に紡ぐ~
銘木総研の広報誌「木魂ッ子」vol.1
8
にも掲載されています!

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銘木総研 編集部
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地域の人々によって大切に守られ語り継がれてきた「名木と伝承」にフォーカス。伝承とともに人々の生き方に寄り添ってきた名木が持つ史実やいわれを調査研究し、伝統文化・歴史の継承、名木の利活用につながるご提案とその実践を行っています。

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