2024.03.12
【まちのえんがわ】ものづくりの町に開いた”縁側” 木村工務店一級建築士・木村貴一さん
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「まちのえんがわ」主催の木村工務店社長・木村貴一(きむらたかいち)さんは、かつて人気番組「ビフォーアフター」で2度も匠として取り上げられたことのある、一級建築士。工務店事務所の1階をまちに解放し、住民参加型の様々なワークショップを行っている。
東日本大震災をきっかけにOPEN
木村工務店は、大阪市生野区で3代続く、地元に根ざした老舗工務店。大阪メトロ千日前線の小路駅から徒歩5分ほど歩くと、2階建ての社屋が見え、その1階に、前の通りに向かって開かれた、雑貨屋さんかカフェのようなちょっと小洒落た「まちのえんがわ」というスペースがある。
工務店の1階がこんな風に解放され、雑貨やグリーン、本が置いてあるのは珍しいと思うのですが、このスペースをお造りになったきっかけは何ですか?
「まちのえんがわ」は平成23年12月、東日本大震災直後にオープンしました。街があのような災害、大惨事に見舞われた時、ハブとなり、近隣住民の役に立てるようなスペースが必要だと思ったからです。
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まちのえんがわプロジェクトとは?
住宅の「縁側」とは内と外を繋ぐ建築的手法ですが、「まちのえんがわ」とは「ウチ」と「ソト」を繋ぐコミュニケーション手法と考えました。えんがわ的手法により、「ウチ」と「ソト」を繋ぐ「地域住民」と「区外の住民」「企業(工場)」と「地域住民」「ものづくり(技術)」と「次世代そして世界」を繋ぎ、コミュニケーションを生み出す場として作りました。
フリー Wi-fiも備え、ひと休みできる縁側として、散歩やサイクリングの休憩などこのオープンスペースを自由にご利用頂け、まるで縁側に腰かけているように、ゆったりとした時間が過ごせますし、雑貨や古本を手にとってご覧頂けます(購入も可能) 。また、セルフサービスですが、ネスプレッソのコーヒーを1杯150円で飲めます。見知らぬ方とゆるりとしたコミュニケーションがうまれるかもしれませんね。
見知らぬ方とゆるりとしたコミュニケーションがうまれるかもしれませんね。
「まちのえんがわ」は「生野区持続可能なまちづくり活動支援事業」に認定されました。
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月に一回程度、ものづくりワークショップを開催されていますね。「まちのえんがわ」ワークショップの楽しみ方は?
まちのえんがわがある生野区は「ものづくりの町」として昔から小さな町工場が栄えています。世界中でその工場でしか作れないような部品や大企業の方がわざわざ見学に来るような商品など、技術が沢山つまった町工場には腕の良い職人さんがたくさんいます。そんなまちで、当社の木工作業などの作業場を解放し、職人さんを講師に、プロが使う道具を使って「材料」とのコミュニケーション、日本の文化「手仕事」を楽しむワークショップを開催しています。ものづくりの面白さ、面倒くささから、ものづくりの喜びと不完全さを体験し「手仕事」に大事な「親切丁寧」を体感してみてください。ものづくりでは「段取り」と「後片付け」も大切な要素。一緒に「後片付け」も楽しんでくださいね。
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木村工務店 (まちのえんがわ)
【事業内容】各種建築工事の総合請負、企画・設計・監理、建築資材の販売施工
【住所】大阪市生野区小路東2丁目20番25号
【TEL】0120-06-4414 (フリーダイヤル)
【mail】toiawase@kimuko.co.jp
【URL】http://www.kimuko.net/
※ワークショップのスケジュールなどはHPでご確認ください。
【URL】https://www.kimuko.net/home/
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