2022.12.23
頼朝杉倒木の地、島田市の博物館で頼朝公像特別展示
2022年12月23日(金)から25日(日)までの3日間、頼朝杉倒木の地、静岡県島田市の「島田市博物館」で、頼朝杉により制作された頼朝公像が特別展示されました。
目次
頼朝杉で作られた頼朝公像が里帰り
博物館では、島田市千葉山智満寺で倒木した名木・頼朝杉から制作された「源頼朝公像」と厨子の一部、博物館所蔵の頼朝公や千葉山智満寺にまつわる資料、倒木からお像制作にいたるまでのエピソード等が展示され、3日間でのべ2600名以上の方が来場されました。
詳しい展示内容は、天寿を全うした頼朝杉とその搬出から弥勒菩薩像として生まれ変わるまでの物語、そしてお像が完成するまでの考証から完成までの物語の2章構成。写真で当時の状況を見ていただきながら、倒木した頼朝杉がお像となって現代に甦るまでのストーリーが展開されました。また、お像制作者の江里康慧仏師が実際に使用した道具や縮尺サイズの原型、お像の下絵なども展示されました。
公開に先立ち12月23日朝9時、開会式が行われ、島田市・染谷絹代市長、千葉山智満寺・北川教裕住職、頼朝公像プロジェクト委員会事務局長・前井氏が挨拶しました。
「甦った頼朝公の姿をご覧いただき、源頼朝公が流刑の地から大願成就するまでに想いを馳せていただきながら、倒木地というご縁から島田市を知る契機になれば幸いです(染谷市長)」
「源頼朝 歌碑に『枯れぬ木は なお頼みあり 一切衆生 枯れるとも花は 咲かせてやみん』とあるように、たとえ頼朝杉が倒れたとしても花を咲かせて人々を救済してくれる存在になるだろう(北川住職)」
「源頼朝公像は地域を結ぶ大きな象徴としていきたい。島田市の方々にもご覧いただき、大事にしていただければ(前井氏)」
頼朝杉を知る多くの来場者が感嘆
来場された方からは、
「子供のころから目にしていた頼朝杉が素晴らしい木像になったことに深い感慨を覚えました」
「お像は木でできていると思えない迫力がありました」
「島田市民として誇りを持つことができ、次世代の子供たちにもしっかり伝承してまいりたいとの意を強くしました」
など、たくさん感動のお声をいただきました。
最新記事