2022.10.25
鎌倉殿・源頼朝お手植えの杉を使った「源頼朝公像」完成
2022年10月25日(火)14時より、京都市ロームシアター・ノースホールで、約800年前に源頼朝がお手植えをしたと伝承される「頼朝杉」を使って彫像した「源頼朝公像」をお披露目しました。
9ヶ月の制作期間を経てようやく完成
開幕を控えた会場内は照明が落とされ、いよいよ現代に甦る頼朝公がその姿を現す緊張感とともに、厳かな雰囲気に包まれていました。
まずはお客様へのおもてなしとして、音楽家・里地帰氏が頼朝杉製の和胡で頼朝公をイメージした、凛と嫋やかなオリジナル曲を演奏。さらに期待感が高まります。MCのアナウンスとともに、頼朝公像の制作過程動画がステージ左右のモニターに映し出され、続いて高揚感のあるBGMが響き渡ると、それまでお像と厨子を隠していた薄幕が振り落とされ、序幕。突如、截金煌めく厨子と装束のコントラストも鮮やかな源頼朝公像がスポットライトを浴び、その全貌を現したのです。その峻厳としつつ圧倒的な世界観・存在感に、招待されたお客様も「おおっ」と、皆どよめき、会場内の空気に感動が拡がりました。
そして、このお像と厨子制作を推し進めた頼朝公像プロジェクト委員会を代表して弊社銘木総研代表取締役・前井宏之より、挨拶とお礼の言葉があり、続いて制作者、仏師・江里康慧氏、截金師・江里朋子氏よりお像制作中の想いと完成に至った感謝が語られました。さらに、お像装束の時代考証を担当された黒田幸也氏が、実際に装束を纏ったご子息、基起氏をモデルに頼朝公像の装束について興味深い解説を。
次にお像がお披露目される予定の伊豆の国市からのビデオレター上映、鎌倉市長、京都市長から寄せられたお祝いのメッセージが読み上げられました。関係者が登壇し、記念フォトセッション、締めの挨拶にて初のお披露目は終了、その後、参加した多くのメディアによる質疑応答、撮影などが行われました。
このお披露目の会場参加は招待客、メディアのみ限定でしたが、WEB観覧も実施されました。
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